今回は調剤薬局事務員(薬局事務員)についてまとめてみました。
これから調剤薬局事務員に就職したいと考えている方は是非、読んで参考にしてみてください。
みなさんは調剤薬局事務員って知っていますか?
簡単に説明すると「薬局で働いている事務員」のことです。今回はその薬局で働く調剤事務員の仕事内容について紹介したいと思います。
10年以上、調剤事務員として働いてきた私の実際の経験から紹介したいと思います。
調剤事務員の仕事内容
まず、下記の画像の内容が調剤事務員からみた薬局業務の流れです。
薬局業務では薬剤師さんしかできない仕事もあるのがポイントです。
受付
受付業務は、来局した患者さんの受付を行います。患者さんから病院より交付された処方せんとお薬手帳や保険証等を預かります。電話対応も行ったりしますので、受付業務は調剤事務員の仕事で一番患者さんと接する仕事です。
ポイント
・患者さんとの会話をする機会が多く、明るさや気配りを求められる。
・臨機応変な対応が求められる。
来局した患者さんと最初に接する大事な業務です。
処方箋入力
調剤事務員の日々の業務でメインの仕事だと思います。
患者さんが持参する処方せんの内容をパソコンに入力する作業です。氏名・保険者番号・病院名・薬品名・加算などを正確に入力します。この作業は受付業務と一緒にやることが多い仕事です。パソコンに慣れている方でしたらある程度は余裕にこなせると思います。
今ではQRコードで簡単に登録できる薬局もあります。
ポイント
・パソコン入力の最低限の知識
・保険についての知識が必要
・算定、加算の知識が必要
ピッキング業務
薬剤師さんの指示・管理の下、包装に入った状態の薬剤を処方せんに基づいて取りそろえる業務です。忙しい薬局では、ピッキング業務の場面が増えますし、薬局によっては調剤事務員にピッキング業務をさせない薬局もあります。
ポイント
・薬局によっては調剤事務員はやらない。
・スピードと正確性が求められる。
・調剤事務員にはできないピッキングもある。(粉、シロップの計量や軟膏の混合など)
一包化の補助も可能になりましたので、一包化を知らない方は以前「一包化加算」についてまとめましたので是非、そちらもご覧ください。
監査・投薬・薬歴
監査・投薬・薬歴は調剤事務員のできない仕事で薬剤師さんがやる仕事になります。
監査
監査は医師が作成した処方せんの中身が間違っていないかどうか確認する薬剤師さんの仕事です。
○ 形式的監査・・・処方せんの記載事項にもれ・間違いがないか確認するための監査
○ 処方監査・・・処方箋の内容が適切かどうか確認するための監査
確認で処方せんに疑わしい点が出た場合は処方せん発行元のお医者さんに確認をとる事が義務つけられています。(疑義照会)
投薬
お薬を患者さんに渡すことです。
その際に患者さんの症状を聞き、お薬の飲み方や使い方、注意事項、疑問・質問などを説明します。
この時にお会計も行うので、事務員が会計業務をすることは少ないと思います。
薬歴
投薬した患者さんが服用しているお薬の内容、副作用歴、アレルギーや説明した内容を記録します。
その記録する媒体は薬局によって異なり、紙の手書きだったり、電子だったりします。
請求(月1回)
請求とは調剤報酬の請求業務(レセプト業務)です。
皆さんご存知のように薬局や病院での窓口支払いは全額ではありませんよね?残りの分を請求しなくてはなりせん。その請求をするのが調剤事務員の一番大切な仕事です。
私の働く薬局では、薬局経験のない新人の方の場合は1年ぐらい薬局業務に慣れてからレセプト請求は教えています。
ポイント
・薬局の処方せん枚数などによって請求業務量に差がある
・加算、算定の知識が必要
・保険についての知識が必要
・ある程度の薬局経験が必要
・請求にも色々あり介護保険、施設などにも請求書を作る場合がある。
その他の業務
・会計業務、日々の売上計上
・掃除、アルコール消毒
・お薬の在庫管理、棚入れ、医薬品の郵送
・備品、消耗品の発注
など薬局によってこの辺の業務はたくさんあります。薬局特有の業務以外も多くありますし、薬剤師さんと連携してやる業務も多い。
最後に
今回は私なりに調剤薬局事務の業務についてまとめてみました。
私自身は就職した際は薬局や薬、保険の知識は全然なかったです。もちろん、知識があればスムーズに仕事に馴染めると思います。私はやる気があれば大丈夫だと思いますし、教育係の先輩の教え方も大事だと思います。後輩を育てるのも先輩の仕事です。
以上になります。
気になる内容などもっと詳しく知りたいことがあればコメント、お問い合わせからお願いします。
その他、まとめてほしい内容や加算、薬局のことなど記事にしてほしい内容がありましたらお気軽にご連絡よろしくお願いします。
皆さんと調剤事務員としてステップアップできればと思います。