
どうも!あんでぃです。
皆さんは市販薬を購入することはありますか?
「とりあえず風邪薬を飲めば大丈夫」
そう思って市販の風邪薬を選び、あとから後悔する人は少なくありません。
実は、風邪薬で失敗する原因の多くは
“成分をよく見ずに選んでしまうこと”にあります。
この記事では、薬局の現場でよくある相談をもとに、
風邪薬を飲む前に必ず確認してほしい3つの成分を、
専門用語をできるだけ使わずに解説します。
「自分に合った風邪薬を選びたい」
「飲んでから不安になりたくない」
そんな方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず知っておいてほしいこと|風邪薬は“症状別”が基本
市販の風邪薬の多くは総合感冒薬と呼ばれ、
1つの薬の中に複数の成分が入っています。
これは便利な反面、
- 今はいらない成分
- 人によっては避けたい成分
まで一緒に入っていることがあります。
そのため、成分を知らずに飲むこと自体がリスクになる場合もあります。
確認すべき成分①|解熱鎮痛成分(熱・痛み)
どんな成分?
- アセトアミノフェン
- イブプロフェン
- ロキソプロフェン など
発熱や頭痛、のどの痛みを和らげる成分です。
注意したいポイント
✔ 他の薬と重なっていないか
すでに
- 頭痛薬
- 解熱鎮痛薬
を飲んでいる場合、同じ成分を重ねて飲んでしまうケースがあります。
これは過量服用につながるため注意が必要です。
✔ 胃への負担
成分によっては、
- 胃が荒れやすい
- 空腹時に不向き
なものもあります。
胃が弱い方は、
アセトアミノフェン中心の風邪薬が選択肢になることが多いです。
確認すべき成分②|抗ヒスタミン成分(鼻水・くしゃみ)
どんな成分?
- クロルフェニラミン
- d-クロルフェニラミン
鼻水・くしゃみを抑える成分です。
注意したいポイント
✔ 強い眠気が出ることがある
この成分は、
- 眠気
- 集中力の低下
を起こすことがあります。
そのため、
- 車の運転
- 仕事中
- 勉強前
には不向きな場合があります。
✔ 風邪の初期には不要なことも
「のど痛・発熱が中心」で
鼻水が出ていない場合、
あえて入っていない薬を選ぶという考え方もあります。
確認すべき成分③|鎮咳・去痰成分(咳・痰)
どんな成分?
- デキストロメトルファン
- ジヒドロコデイン
- グアイフェネシン など
咳を抑えたり、痰を出しやすくする成分です。
注意したいポイント
✔ 咳の種類によって向き不向きがある
- 無理に咳を止めた方がいいケース
- 出した方がいいケース
があります。
特に、
- 痰が絡む咳
- 長引く咳
の場合は、市販薬で様子見しない方がいいこともあります。
「総合感冒薬」が合わない人もいる
総合感冒薬は便利ですが、
次のような方は注意が必要です。
- 症状が1〜2個しかない
- 胃が弱い
- 眠気を避けたい
この場合、
症状に合った成分だけの薬を選ぶ方が、
結果的に楽になることもあります。
市販薬で様子を見てはいけないサイン
次のような場合は、
風邪薬で我慢せず、医療機関の受診を検討してください。
- 高熱が続く
- のどの痛みが強すぎる
- 息苦しさがある
- 数日経っても全く良くならない
「市販薬が効かない」のではなく、
風邪以外の可能性もあります。
まとめ|成分を見るだけで失敗は防げる
風邪薬を選ぶときに大切なのは、
- 有名だから
- いつも飲んでいるから
ではなく、
「今の自分の症状に、この成分は必要か?」
と一度立ち止まることです。
今回紹介した
- 解熱鎮痛成分
- 抗ヒスタミン成分
- 鎮咳・去痰成分
この3つを確認するだけでも、
市販薬での失敗は大きく減らせます。

不安な場合は、1人で悩まずに薬局・ドラッグストアで相談するのも一つの選択です。
無理に我慢せず、
安全第一で風邪薬を選びましょう。
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皆さんと調剤事務員、登録販売者としてステップアップできればと思います。
